数年間、バブルの膨張を背景にして、凄まじい採用競争が行われた。新人採用では競争力の強い大企業がその結果、大卒をはじめとする新規学卒者の採用をほとんど一人占めしてしまうような結果となった。中小企業は新規学卒者を採用することがほとんど不可能な状態となり、産業界に「労働力不足」の危機感がつのった。若い労働力を中心に極端な需要超過現象となったために、若い人はとりわけ仕事を選り好みするようになり、キツイ、キ
極端な労働力不足... の続きを読む
ヨーロッパの各国ではアメリカ型パワー主義への反発も出ている。しかし、経済がひとつにつながった以上、何か共通のモノサシで動くのは必然ではなかろうか。しばらくはアメリカ型の競争競争に明け暮れるハードなモノサシが使われるのは間違いない。言うまでもなく、人生の価値は給料の額だけで決まるわけではない。アメリカ社会はドラスティックな変化の中で知恵を絞り、年収2万ドル、3万ドルでもちゃんとハッピーに生きられるよ
高所得でなくても人生を楽しく過ごせるアメリカ人... の続きを読む
「例えばですが、金融機関のデリバティブ関運とかってどうなんでしょう?」「そうですね。Yさんが専攻していた数学のレベルによりますが、じゅうぶん可能性はあると思いますよ。一度、試してみますか?」本格的に転職活動を開始したYさんと我々はこんな会話をし、外資系金融機関のデリバティブ関連職種を中心にいくつかチャレンジしてみることにした。ただ、単なる興味本位では未経験の壁は突破できない。変化の激しい外資系金融
『勉強している』という事実が重要... の続きを読む
これまでの10年と100年を振り返ったところで、もう一度現在に戻ってみよう。いよいよ日本の雇用を正面から見すえて、現在の雇用調整を眺めてみる番である。雇用構造を見る視点。1987年と最新調査である2007年の雇用構造を比較したものである。人件費の変動費化をめざして非正規社員が大幅に増加している。約3人に1人が非正規社員という状態になった。一方、1年を超えて働く常用雇用者は1987年で87・2%、2
雇用構造の三層化... の続きを読む
転職理由は企業にとっては重要な選考ポイントです。自分では正当と思っていても、実は企業はシビアな目で見ていたりします。新しい会社に転職して、わずか一ヵ月でまた転職を考える人がいる。理由はケースバイケースである。例えば、入社した会社が急逡倒産してしまった場合。これは己の不運を嘆くしかない。入社したものの、内定時の条件と内情に大きなギャップがあった場合。これは事前すりあわせが不足していた時に発生する。入
短期間での再転職... の続きを読む
賃金格差は労働市場の需給によっても決まる。先進国企業が海外に移転するのは、海外に低賃金労働力が豊富なためである。最終的には、より多くのコストダウンを実現した企業が勝ち残るのだとすると、生産労働コストはおそらく、一定の「業界水準」に落ちつく。労働コストの高い企業は、単位時間当たりの生産性を上げて対抗しようとする。そのための手段は、設備投資である。究極的には、いろいろなビジネスプロセスから極力人間を排
人の生産性の向上は企業の力次第... の続きを読む
物理的に強制して働かせることはできない。だからといって、終身雇用を保障するというだけでは、社員を縛ることはできない。これは会社からの一方的な意見にすぎず、社員の退職の自由は完全に保障されているからである(退職を制限する約束は法的には無効である)。こうして、年功的な賃金体系や、勤続年数とともに逓増していく退職金制度などのアメ(長期勤務へのインセンティブ)が用意され、それと同時に、社員が退職しても得に
終身雇用と生活給的な年功賃金がある... の続きを読む
四か国の教訓とされた雇用再生のための政策の柱は、(1)ソーシャルダイアローグ(複雑化する社会のなかでそれぞれの利益を調整するために、社会的対話の重要性がますます高まっており、政府の役割を含めた三者構成の対話が重要であるとされる)、(2)マクロ経済政策(とくに財政政策としては雇用に力点を置いたものを促進する努力が必要であるとされ亘、(3)労働市場と社会政策(欧州雇用戦略で追求されているような能動化政
雇用再生のための政策の柱... の続きを読む
働く人がいなければ会社経営が立ちゆかないという意味では、労働者あっての会社である。ところが、会社の利益や株主の利益と労働者の利益とが合致しないことがある。というか、そもそも、株主、経営者、労働者は、会社の利潤を取り合う関係にあり、潜在的には相互に敵対的な関係にあるともいえるのである。経営者は、生産性を高め、会社の価値を増大させ、株主の利益を満足させようとする。これが経営者の株主に対する責務であり、
働く人がいなければ会社経営が立ちゆかない... の続きを読む
たとえば、大学三年生の夏休みにインターンシップ生として学生を受け入れたとする。そこで一緒に仕事をしながら気がついたこと、学生のよい点、努力すべき点などを誠実にフィードバックする。すると学生は「この会社は自分に正面から向き合ってくれたな」という印象を持つ。そして自分の学生時代の行動を「確かに甘かったな。改善しなきや」と感じ、意識が変わったその学生の行動は、翌日から少しずつ変わり始める。人事担当者はそ
学生の放牧... の続きを読む
少なくとも一国一城の主なんてすね。毎日厳しい中で事業をやっていますけれど、夢がある、これが救いですよね。この夢を私は必ず実現したいんです。実現できると信じているんです。どんな夢かというと、マルチメディアの中で新しい二一世紀のオーディオメーカーをつくっていきたい。我々の持っているテクノロジーで、新しいタイプのスピーカーシステムをつくる。二一世紀は大きくデジタルを中心とした新しい時代に生まれ変わります
少なくとも一国一城の主... の続きを読む
デンマークをはじめとした北欧諸国の社会福祉の手厚さは今更言うまでもないが、雇用保険も手厚いものになっている。給付率は失業直前の19週間の平均賃金の90%であり、驚くべきことに支給期間は4年間である。なお、1995年までは支給期間は最大7年間と手厚すぎるものとなっていた。最後に「積極的労働市場政策」について説明しよう。積極的労働市場政策とは、単に雇用保険を支給するような「受け身的な政策」と違って、職
北欧諸国の雇用保険... の続きを読む